はじめに老眼のメカニズムについてご説明します。
眼の中には、水晶体といわれるレンズ(単焦点レンズ)が備わっています。
単焦点とは、遠近どちらか一方にしかピントを合わせることができません。
しかし水晶体には弾力性があり、眼の筋肉の収縮によって厚さを変えることができます。
厚くなることで近くを見たり、逆に薄くなることで遠くにピントを合わせるといった調節を行うことで両方をみることができます。
加齢とともに(おおよそ40代後半)水晶体は徐々に弾力性を失っていきます。
結果伸縮機能が衰えて、レンズが厚くなりにくくなり近くのものが見え難くなります。
これが老眼です。
通常、白内障手術で使用されている眼内レンズは単焦点眼内レンズというもので、遠近のどちらか一つの距離に合わせたレンズとなります。
白内障手術を行うと、濁りがなくなり、視野が開け明るく見やすくなります。
しかしながら一つの距離にしか焦点が合わないため、単眼レンズの属性(遠近どちらか)によって見え難くなるというデメリットがあります。
多焦点眼内レンズによる白内障手術は、まさにそのデメリットを解消した、遠くも近くも見える治療法です。
また、従来の白内障治療では実現できなかった老眼治療にも対応しております。
当院では現在多く先進医療施設で使用されている回析型レンズを挿入しています。
回析現象により、入射光を遠用と近用に配分する多焦点眼内レンズです。
日本国内で認可されているAMO社製・Alcon社製のレンズを使用しています。
患者さまの生活スタイル等ご相談の上、レンズ選択し度数を決定させていただきます。
* また手術をご希望されても生活スタイルや角膜の形状(主に乱視が強い場合)や眼底の所見により適応外と判断する場合もあります。
当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。
令和2年4月1日から多焦点眼内レンズによる白内障手術は「選定療養+保険診療」として行われます。
◆選定療養費+健康保険一部負担金
(下記金額+白内障手術代)
2焦点:片眼220,000円(乱視なし)250,000円(乱視あり)
3焦点:片眼300,000円(乱視なし)330,000円(乱視あり)
※ご不明な点等ございましたら直接当院までご連絡下さい
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
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9:00~12:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
15:00~18:30 | ○ | ▲ | ○ | ▲ | ○ | - | - |
休診日 土曜午後・日曜・祝祭日
▲:火曜・木曜の午後は手術のみとなり、一般外来はございません。
※水曜午後、木曜午前は代診の医師による診察となります。